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  2. 酸・塩基平衡

定価(本体4,000円+税)   発行日:2005/05/20   ISBN:978-4-902380-12-5
B6判/192頁

・“わかって行う”ための基礎となる酸・塩基平衡の理論を丁寧に解説.
・平衡異常のメカニズムをヴィジュアルに理解.より深い理解に導く.
・「Key word」と「Point」で知っておくべき用語や基礎知識,注意点,コツを整理,確認.

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序文

酸・塩基平衡という学問は,多くの臨床医が苦手とする分野で,一般に敬遠されがちな領域である.著者も医師になりたての頃には,いろいろな教科書や参考書を買って勉強したものである.そして,残念ながら読めば読むほど分からなくなってしまう時期を経験した.しかし,酸・塩基平衡という学問は,臨床医の日常の患者管理に不可欠かつ重要な学問である.この必須にして不可欠な学問は,決して一般に思われるほど難しいものではなく,意外と単純明快なものである.本書を読んでいただくことで,きっとそのことを実感していただけるものと確信している.この学問を系統的に会得し,その知識および臨床実務を習得できれば,酸・塩基平衡異常に陥っている患者に対して,的確な理論をもって正しい治療を提供することができるようになるものである.
 本書は,著者のこれまでの経験をもとに,酸・塩基平衡の理論と実践をできるだけ分かりやすく解説したものである.本書が諸先生方にとって有用な指南書になれば幸甚である.ご一読いただいた諸先生方が,今後の酸・塩基平衡の診療において,豊かな成果を得られることを期待している.
 <以下略>

2005年春
龍村 俊樹

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担当編集者のヒトコト

特に何も意識することなく普通に息をして生きている自分の身体の中で,酸とアルカリの平衡が非常に微妙なバランスで保たれている,バランスを保つためのメカニズムが複層的に備えられている,バランスが崩れたら直ちに適切な対応が取れなければ命が危ないこともある...
そして,平衡を保つメカニズムが複層的なだけに,バランスが崩れた場合に的確にその原因を突き止め,適切な対応を取ることは実は難しい...

救急や外科手術の現場などで必要になる補液(輸液).この本のお手伝をしたことで,テレビドラマなどでよく見る補液が,実は奥深いものであることを知りました.
本書では,「基本事項」として適切な補液を行うための基本となる酸・塩基平衡のメカニズムを丁寧に解説し,「診断と治療の実務」では酸・塩基平衡のバランスが崩れる疾患の病態生理とその状況に応じた適切な対応を説明しています.基礎を理解し,的確な診断と治療のスキルを身に付けるために,本書をご活用ください.

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目次

【基本事項】

1 酸・塩基平衡の基本概念
1.酸の産生と排出
2.酸・塩基とは何か
3.酸・塩基平衡異常の分類
4.臨床における平衡異常の理解
5.生体のもつ緩衝系の基本

2[H+]濃度:pHとHenderson-Hasselbalch式
1.[H+]濃度とpH
2.細胞外液の緩衝因子
3.Henderson-Hasselbalch式

3 動脈血ガスの正常値と臨界値
1.pH
2.動脈血酸素分圧(PaO2)
3.動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)
4.重炭酸イオン[HCO3-]
5.臨界値

4 動脈血採血の注意点および検体の扱い方
1.動脈血採血時の注意
2.検体の扱い方

5 動脈血と静脈血:pH,PaCO2,[HCO3-]の相違
1.静脈血を使用する場合
2.静脈血の特性

【診断と治療の実務】

6 単純型酸・塩基平衡異常の診断
1.呼吸性平衡異常
2.代謝性平衡異常
3.[HCO3-]とPaCO2の連鎖的変動

7 緩衝系の種類と作用原理
1.緩衝塩基(buffer base)
2.呼吸性緩衝代償作用
3.腎性緩衝代償作用
4.酸・塩基平衡異常とCO2ナルコーシス

8 平衡異常にみられる代償性反応の原理
1.呼吸性平衡異常における代償性反応の原理
2.代謝性平衡異常における代償性反応の原理

9 酸・塩基平衡異常の病態および治療
1.代謝性アシドーシス
2.アニオンギャップと代謝性アシドーシス
3.代謝性アシドーシスの治療
4.代謝性アルカローシス
5.代謝性アルカローシスの治療
6.呼吸性アシドーシス
7.呼吸性アシドーシスの治療
8.呼吸性アルカローシス
9.呼吸性アルカローシスの治療

10 混合型酸・塩基平衡異常
1.酸・塩基平衡異常の有無と混合型の推定
2.計算式による混合型平衡異常の推定
3.代償反応とPaCO2,[HCO3-]の変動

11 電解質および輸液
1.電解質
2.細胞内・外での電解質と水の輸送機序
3.輸液の目的
4.輸液量の決定
5.諸病態における輸液
6.高ナトリウム血症
7.低ナトリウム血症
8.抗利尿ホルモン不適切分泌症候群(SIADH)
9.カリウム異常の臨床
10.高カリウム血症
11.低カリウム血症

参考文献
索引

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