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救急画像診断アトラス 内因性疾患編 Vol.1 症候から原因を探る  

相川 直樹 監修/船曵 知弘 著

定価(本体8,000円+税)   発行日:2010/03/31   ISBN:978-4-902380-62-0
A4判/224頁

・キーイメージだけでのアトラスでは満足できない若手救急医・画像診断医に贈る,問題解決型のテキストです!!連続CT写真から診断を読み解くことで,本当の“診断力”を磨くことのできるテキストです.

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序文

医師になって,油断が生まれてくるのはどのようなときであろうか.初期研修医制度が開始され,すべての医師が救急を研修することになり,さまざまなタイプの研修医を見てきた.その中には,センス(救急診療をするにあたって)のある者もいれば,そうでない者もいる.救急車が到着すると我先にと初療室に入り,率先して所見をとり,情報を聴取している者もいれば,上級医から指示を受けないと動けない者もいる.救急診療に向くタイプと向かないタイプは間違いなく存在し,前者のようなタイプはまさに救急に向いていると言えよう.もっとも,どのような医師でも免許を取得した直後の4月,5月は目が輝いていて,少しでも吸収しようという試みが見られる.
 1年目の後半になり少しずつ診療に慣れてくると,ある程度の部分までは任されることもあったりするとさらに,やる気が出てきて,手技を含めて自分の物にしようと努力するようになる.その中で時に合併症や失敗を繰り返しながら上達が見られる.
 2年目になると後輩が入ってくることもあり,責任感が少しずつ生まれ,ちょっとした指導もするようになる.1年目と2年目の差は確かに大きい.1年目に対し病院内でのルールやオーダーの仕方などを教えていると,そのうち医学に関しても指導を始める.あたかもすべてをわかっているかのごとく・・・.人に指導できるということは,それが身についているということである.「人に教えられるぐらいきちんと理解していなければ自分のものとは言えない」とよく言われる.近年ではシミュレーショントレーニング全盛の時代であり,心肺蘇生を始めとしたさまざまなシミュレーショントレーニングが行われている.そのトレーニングを受け,今度は自分がインストラクションすることができるようになって,初めてその知識を習得したと言える.同様に考えれば,医学・医療に関しても指導するということはいいことではある.しかし実際の診療はシミュレーションではない.患者の背景,状態が同じケースは存在しない.薬の使い方一つにしても,患者背景や現状によって考慮しなければならないことは多い.医学の奥は深い.診断という面で言えば,画像診断の奥も深い.
 過信が油断を生み,誤診を招く.先入観をもって画像を見ると,見えるはずのものが見えなくなる.常に確認,念を押してみる,そしてフィードバックを受ける.フィードバックは前述のようなシミュレーションでも重要な項目の一つであるが,実務の中でも画像診断と手術所見との対比,感染源の判断と培養の結果など,フィードバックを受けることにより上達するのである.本書は,実際の症例を用いながら症例を呈示し,問題解決型の構成にしている.特にこの「vol.1」の方では,生理学的兆候(意識・呼吸・脈拍など)に異常が存在している疾患を取り上げ,別冊の「vol.2」においては,解剖学的な部位に応じた疾患を取り上げている.まずは生理学的兆候に異常を来す疾患を確実に読影して診断できるようにすること.これらの疾患は早期診断・早期治療開始が求められる疾患である.是非とも「油断」が生じやすくなった時期に一読していただきたいと思う.

2010年3月
船曵知弘

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担当編集者のヒトコト

多くの写真から疾患を“見る”ための『救急画像診断アトラス』から,内因性疾患編が刊行されました!

キーイメージだけのアトラスでは満足できない皆様に贈る,問題解決型のテキストです.
「問題解決型テキスト」って?
→患者情報を知り,連続CT写真から異常を見つけ,診断を導く!
診療の流れに沿った構成になっています.

さらに,付録DVDでは,本書に掲載できなかった,でも日常の診療では目にする「キーイメージ前後の写真」を収録しています.

連続写真から疾患を見つける“診断力”を磨くために,ぜひ本書をご活用ください.<ふ>

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目次

Ⅰ.総論
内科診断学≠救急診療
【Primary Survey:Life-Threatening ABCDEとPrimary ABCDE】
1.Life-Threatening A
2.Life-Threatening B
3.Life-Threatening C
4.Life-Threatening D
5.Life-Threatening E
6.Primary AB
7.Primary C
8.Primary D
9.Primary E
【Secondary Survey】
【救急領域で必要な指標・分類】

Ⅱ.症例
1.意識障害Ⅰ(重症)
2.ショック
3.呼吸困難
4.吐血・下血
5.意識障害Ⅱ(中等症から軽症)
6.麻痺・けいれん
7.発熱
8.めまい・悪心・嘔吐

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正誤表

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