価格:6,615円(税込) 発行日:2009/05/08 ISBN:978-4-902380-51-4
B5判/208頁
・生物学的製剤の登場により.画像診断の重要性は高まりつつある.
・本書では,早期診断や治療効果判定にはどのモダリティを用いればよいのかなど,基礎と症例を通して,その実際的な活用法についてモダリティ別に紹介する.
・リウマチの診断と治療に携わる各科医師におすすめの一冊.
<中略>
関節リウマチの治療は生物学的製剤が導入され,パラダイムの転換期を迎えています.本製剤は関節炎の活動性を抑え,生活の質を改善するだけでなく,関節破壊の進行を阻止あるいは破壊された関節を修復することができます.そして,「治癒への確信」を抱くことができるようになってきています.
関節リウマチの画像診断はこれまで単純X線写真が中心であり,ゴールドスタンダードでした.しかし,最近の治療目標は臨床的寛解は当然のこと,画像的寛解,そして,薬剤不要の真の寛解・治癒導入とレベルが高くなってきています.真の寛解・治癒を達成するには,これまでの単純X線写真のみでの関節破壊の評価は不十分であり,関節破壊の検出感度が高く,関節破壊の進行を予測できる超音波検査やMRI画像検査が必須となってきています.本書は関節病変だけにとどまらず,肺病変のCT検査や関節鏡検査についても,実地臨床の先生方にわかりやすくするために症例を提示しながら解説しています.
<以下略>
2009年4月
長崎大学大学院医歯薬総合研究科
展開医療科学講座(第一内科)教授
江口 勝美
これまでの関節リウマチ治療では,早く診断しても遅く診断しても,病状の進行を遅らせる時期に違いがあるのみで,その結果は変わらないものでした.ところが最近では生物学的製剤の登場によって,そのような関節リウマチ治療のジレンマを解消できるパラダイムシフトの転換がなされ,早期に診断できれば「寛解」まで治療でき,予後のQOLをずっと高い水準に維持できることが知られるようになりました.
つまりこれからの関節リウマチ治療では「早期診断・早期治療」が最重要キーワードとなってきています.また当然のことながら診断がはじめに来ますので「的確な診断」がこれまで以上に重要視されています.また「治療効果判定」も大事なポイントです.そうした現状に対応するものとして本書は誕生しました.
総論-関節リウマチのための画像診断 特徴と活用法
単純X線写真-特徴と活用法-
MRI-特徴と活用法-
超音波検査-特徴と活用法-
江口勝美,折口智樹,上谷雅孝
各論-モダリティ編
1.単純X線写真
関節リウマチ診断のための単純X線写真
実例にみる関節リウマチ診断における単純X線写真
町田治彦,上野惠子,山田隆之
2.MRI
関節リウマチ診断のためのMRI
実例にみる関節リウマチ診断におけるMRI
住田孝之,鈴木豪,杉原誠人,堀越正信,伊藤聡
3.超音波検査
関節リウマチ診断のための超音波検査
実例にみる関節リウマチ診断における超音波検査
佐川 昭,吉田有里,小川純子
4.CT(関節)
関節リウマチ診断のための関節のCT
実例にみる関節リウマチ診断における関節のCT
石川肇
5.CT(肺)
関節リウマチ診断のための肺のCT
実例にみる関節リウマチ診断における肺のCT
猪熊茂子
6.関節鏡
関節リウマチ診断のための関節鏡視下滑膜切除術
千葉純司,神戸克明
