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Autopsy imaging(オートプシー・イメージング)症例集 第2巻

髙橋 直也 編著/塩谷 清司 編著

定価(本体4,800円+税)   発行日:2018/4/17   ISBN:978-4-906714-59-9
B5判/132頁

・『Autopsy imaging症例集』の刊行から5年.大きく変化した社会情勢を踏まえ,診断医がAiを十分に活用できるよう,新たな症例を集めました.
・第2巻ではAiの有用性と限界を明らかにするため,原則として解剖まで行った症例を選択しています.
・臨床,画像所見,解剖所見のそれぞれの診断を比較して,Aiの位置づけと活用方法をより実践的に学ぶことができます.

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序文

『Autopsy imaging症例集』が発刊されてから,5年半が過ぎました.それまでに類書がなかったこともあり,幸いにも『Autopsy imaging症例集』は多くの先生方に受け入れられました.しかし,この数年の間に,Aiをめぐる社会情勢は大きく変化しました.「小児死亡事例に対する死亡時画像診断モデル事業」(平成26年度),「警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律」(平成24年度成立,26年度施行),「医療事故調査制度」(平成27年度)などの施行に伴い,Aiがますます重要な役割を担うようになっています.
法医学領域では,平成24(2012)年に死体専用CT・MRI装置を導入している大学の法医学講座数は16でしたが(文部科学省),平成29(2017)年までに31の法医学機関(医学歯学系大学および2つの監察医機関)で死体専用CT装置が導入され,ほぼ2倍となっています(日本法医学会・調査当時の導入予定も含む).一方,日本ではAiが一般病院で施行されることが多く,臨床医がAiを利用しています.Aiは日常臨床で接する画像診断とは異なる部分が多く,診断に戸惑うことが少なくありません.そこで,先生方がAiを十分に活用することができるように,『Autopsy imaging症例集【第2巻】』を企画しました.
この第2巻では,Aiの有用性と限界を明らかにするため,原則として解剖まで行った症例を選択しました.臨床,画像所見,解剖所見のそれぞれの診断を比較して,Aiの位置づけを明確にできるよう誌面を構成しました.法医学の領域でAiの導入が進んだことから,法医解剖の症例も多く集まりました.こうした症例では臨床ではなじみが薄い部分もあるため,法医学の領域から一般の臨床医に対して注意すべき点を重視して執筆するようお願いしました.また,Aiの研究が世界的に進んでいることを踏まえ,読影するための基礎知識をまとめた第1章に新しい知見を取り入れて,全面的に刷新しました.症例をご提供いただき執筆してくださいました先生方に,深くお礼申し上げます.誌面の構成上,症例によっては図表に十分なスペースを割り当てられない場合がありました.編者としてお詫びいたします.
AIという言葉はArtificial Intelligence(人工知能)を指すことが多いですが,ほかにもArtificial Insemination(人工授精),Amnesty International(アムネスティ・インターナショナル),Avian Infruenza(鳥インフルエンザ)もAIと略すことがあるようです.Autopsy imagingはこれらと区別するため,当初から i を小文字で表示しています.厚生労働省のサイトでは「死亡時画像診断(Ai)」として記載され,医療機関などでは日常的に使用される言葉になっています.この本が,Aiを活用するうえで少しでも役に立てば,編者の望外の喜びです.
平成30年3月
髙橋直也・塩谷清司

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目次

<第1章:読影前に知っておきたい典型例>
■「死後変化」とは何か?
1)心臓・大血管の死後変化
2)脳実質の死後変化:脳腫脹と皮髄境界不明瞭化
 コラム:生前の低酸素虚血性脳症による脳浮腫
3)血液就下
 コラム:乳幼児における頭部の血液就下
4)血液凝固
5)液体貯留
6)腐敗・自己融解
■「蘇生術後変化」とは何か?
1)血管・臓器内ガス
2)消化管拡張・腸管壁内ガス
3)肋骨骨折・気胸
4)心嚢内血腫
<症例集>
■ 頭部
脳アミロイド血管症
外傷性くも膜下血腫
覚せい剤中毒による脳出血
■ 頸部
悪性リンパ腫頸部浸潤
尿管癌頸髄転移
頸髄損傷
頸椎骨折(2症例)
窒息(2症例)
Carotid Blowout Syndrome
■ 胸部
心筋梗塞(心破裂)
急性心筋梗塞(心破裂)
致死性不整脈(心室細動)
肺炎
誤嚥性肺炎
感染性胸部大動脈瘤術後穿孔
血胸
肺血栓塞栓症(2症例)
縦隔気腫
■ 腹部
急性肝不全・食道静脈瘤破裂
肝血管肉腫・腹腔内出血
胃潰瘍出血
卵巣癌・腹腔内出血
HIV感染症・腹腔内出血
心肺蘇生による心破裂・脾破裂
肝損傷・遅発性腹腔内出血
汎発性腹膜炎
腹部大動脈瘤十二指腸穿通
■ その他
【全身疾患】
全身感染症
筋萎縮性側索硬化症・緊張性気胸
【乳児・嬰児・胎児】
乳幼児突然死症候群
嬰児殺
胎児確認
【溺死・中毒】
溺死(3症例)
一酸化炭素中毒
【多発外傷】
背面皮下損傷
多発外傷(3症例)
交通外傷(2症例)
胸部刺創
【死後造影・個人識別】
左室破裂
冠動脈狭窄
個人識別(5症例)

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