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イチから学ぶ!   大腸CT検査

東海スクリーニング大腸CT研究会 編著

定価(本体5,500円+税)   発行日:2018年11月20日   ISBN:978-4-906714-63-6
B5判/200頁

・前処置から腸管拡張,撮影条件,そして大腸解析まで,大腸CT検査(CTC)の実務を詳細に解説した臨床書です.
・よりよい検査に欠かせない大腸の解剖や機能,大腸癌取扱い規約,病理画像の基本をまとめた「大腸の基礎」も充実.
・さらに良悪性疾患のみならず,内視鏡挿入困難例までを含めた65の症例が,実務の理解と振り返りを助けます.
・CTCに携わる診療放射線技師や医師,さらにチームで実務にあたるすべての医療者におすすめの一冊です.

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序文

はじめに
 平成24年度(2012年度)にCT Colonography(CTC)が診療報酬に収載され,多くの医療機関でCTCが実施されるようになり,今後CTCに取り組む診療放射線技師やコメディカルが増えてくるものと思う.しかし,前処置から始まる撮影技術,大腸解析技術などについて詳細を明記する手順書は少なく,臨床の現場ではCTCの技術習得に苦慮されているのではないかと考える.平成26年(2014年)5月に発足した東海スクリーニング大腸CT研究会では,この4年間で9回の学術集会(CTCハンズオン含む)を開催し,その技術の啓蒙活動を行ってきた.そしてこれまでの活動を集約し,CTCの検査技術を基礎から学ぶことができる成書を刊行することとなった.
 CTCでは,前処置と炭酸ガス自動注入器を用いた腸管拡張法が重要になる.本書は前処置構成に必要となる下剤の効能,検査食の知識,タギング法の詳細を明記,腸管拡張のポイントまで学べる構成となっている.また診療放射線技師にとって必修となるCTC撮影線量とその最適化についてまとめている.さらに今後,CTC専門技師認定制度の発足も考えられるが,CTCの技術習得に必要な基礎医学や大腸解析技術についても,必要にして十分な内容を厳選してまとめている.加えて数多くの症例を提示し,大腸解析にあたって判断に迷った際には大いに参考としていただける構成とした.CTCに携わる診療放射線技師の方々はもちろん,CTCを基礎から学ぼうと考えるすべてのコメディカルの座右の書となれば幸いである.

2018年10月

TSD³ 東海スクリーニング大腸CT研究会 代表世話人
國枝 栄二

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目次

第1章 前処置
PART 1 前処置の必要性とポイント
1.前処置の必要性
2.CTCに必要な前処置
3.CTCの前処置:ポイントと特徴
4.下剤,併用下剤,検査食の使用について
PART 2 タギング法・ノンタギング法
1.タギング法
2.ノンタギング法
3.タギング法に使用する薬剤とその特性
4.タギング法の実際①:硫酸バリウムによるタギング
5.タギング法の実際②:ガストログラフインによるタギング
6.画像で見る 良い前処置/悪い前処置
7.さまざまなタギング例
PART 3 検査食
1.CTCに必要な検査食の特性
2.CTC用検査食および低残渣食
3.検査食の摂取に伴う工夫
4.検査3日前からの食事について
PART 4 前処置下剤
1.浸透圧(Osm:osmolarity)とは
2.等張法(ゴライテリー法)の使用薬剤とその特性
3.主な腸管洗浄剤
4.半用量等張液法
5.高張液法の使用薬剤と特性
6.併用下剤について
PART 5 前処置に伴う注意点と実例
1.受診者が日常服用している薬剤について
2.前処置時の工夫
3.タギング法・ノンタギング法の実際
4.気泡による読影障害の除去〜ガスコン錠・ガスコンドロップの使用
5.特殊な事例での前処置
  まとめ

第2章 腸管拡張〜検査の流れ
PART 1 腸管拡張
PART 2 検査方法
1.実施内容とポイント
2.参考:拡張良好例と拡張不良例
PART 3 鎮痙剤使用について

第3章 撮影条件
PART 1 CTCを最適な撮影条件で行うポイント
1.CT-AEC(CT-auto exposure control:自動露出機構)とは?
2.逐次近似(応用)再構成とは?
PART 2 実測 撮影条件と線量との関係をみてみよう!
検証1 本邦で広く使用されているマルチスライスCTで測定
検証2 逐次近似再構成(Full-IR)が可能なマルチスライスCTで測定
PART 3 その他の撮影条件パラメータの選択
1.管電圧
2.スライス厚
3.回転速度・ピッチファクタ
PART 4 撮影条件まとめ(目安)
1.CT-AECが使用可能なケース
2.hybrid-IRが使用可能なケース
3.Full-IRが使用可能なケース
参考までに:注腸X線検査とCTCの被ばく線量の比較

第4章 大腸解析
PART 1 大腸解析の流れ
1.検査から読影の流れ
2.画像解析の流れ
3.axial画像〜パスの作成
4.VGPでの観察
5.VEでの観察
6.VE+MPRでの観察
7.air imageでの観察
PART 2 一次レポートの作成方法
1.レポート記載内容
2.読影の判定方法
PART 3 大腸解析の注意点
1.側面変形
2.進行癌
3.Ⅰpポリープ
PART 4 データベースの活用
1.データベースの構築
2.データベースを活用した症例検索

第5章 症例集
Ⅰs:症例01〜02
Ⅰsp:症例03〜09
Ⅰp:症例10〜12
Ⅱa:症例13〜16
Ⅱa+Ⅱc:症例17〜21
LST-G:症例22〜26
LST-NG:症例27〜29
1型腫瘍:症例30
2型腫瘍:症例31〜35
バルーンによる圧排:症例36〜37
脂肪腫:症例38
リンパ管腫:症例39〜40
腸管嚢胞様気腫症:症例41〜42
腸管子宮内膜症:症例43
S状結腸鼠径ヘルニア:症例44
大腸憩室疾患:症例45〜47
虫垂粘液腫:症例48
腸管悪性リンパ腫:症例49〜50
直腸カルチノイド:症例51
感染性腸炎:症例52
アメーバ性大腸炎:症例53
虚血性腸炎:症例54
潰瘍性大腸炎:症例55〜56
クローン病:症例57
人工肛門:症例58
腸管穿破:症例59
脈管病変:症例60
他臓器浸潤:症例61
内視鏡不通過例:症例62〜65

第6章 大腸の基礎
PART 1 大腸の解剖
1.大腸の構造
2.大腸の区分
3.肛門
4.大腸内視鏡像とCTC画像の見え方
5.血管
PART 2 大腸の役割
1.水分の吸収
2.排泄物の貯蔵
PART 3 ポリープの発生
1.大腸ポリープ(colon polyp)
2.ポリープの発生場所
3.大腸ポリープの分類
4.大腸ポリープの原因と癌化
5.消化管ポリポーシス
PART 4 大腸癌取扱い規約の要点
1.記載例
2.記載法の原則
3.所見の記載法
4.肉眼型分類
5.壁深達度〔T〕
6.組織学的所見
7.進行度分類(Stage)
8.大腸生検組織診断分類(Group分類)
PART 5 病理画像の基礎〜正常構造と病変の見方
1.肉眼像<大腸切除標本>
2.顕微鏡像<粘膜切除標本画像>
3.核異型・構造異型

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